モデナ★マイスター

タイミングベルトの交換

前回の交換が9年前の走行6,700Km、現在が16,000kmなので、そろそろと思い去年買っておいた、タイミングベルトとテンショナーベアリングを交換しました。ベアリングは純正品(パーツ品番/181264)で、ベルトはDAYCO社製の純正OEM品です。パーツ代金は全部で86,400円でした。交換の方法は他の方のブログ等にありますので、今回は私の経験した、交換の注意点のみを主に書いていきます。

前回はコーンズの施工なので、自分で後ろのサービスホールを開けるのは初めて、赤丸のところにクリップでとまっているトリムと、マットについている物入れ?を外しマットを引張り外します。しかし後で分かったのですが、シートベルトのトリムがあると、マットは元に戻りません(^_^;) 結局後から外すので最初からやりましょう。シートベルト上下調整ボルト(カバー有)を外し、トリムを引張るだけです。

リア部分のアンダーカバーを外し(と簡単に書いていますが、ボルトとビスが28箇所もあり、かなり面倒です)クラッチのリングギアが見えるように網状のカバーを外します。そして噛み合うように自作したのがこの部品、プーリーを36mmソケットで外しますが、ギアと部品を噛み合わせて下からロックしないと、プーリーが外れず空転してしまいます。(実際の作業では必ずしもこの部品が必要だとは思いませんでした、ギアに棒でも突っ込めば済むかな..)

プーリーとベルトを外す前には、黄丸のように、クランクシャフトとエンジンブロックとタイミングベルトにマークをつけておきます。カムギアとそこに掛かっているベルトにも2箇所マークを付けます。赤丸はテンショナーが飛び出ないようピンを刺しているところです。ここで大変だったのは、テンショナーロッド側のピンホールが回って上に向いていたことです。(探して刺すまで1時間もかかった)

ここは重要です..カムギアの位置を固定しないとテンショナーベアリングを外したとたんに「カタッ」と回ってしまいます。そうなればベルトは元の位置には戻りません。それで作ったのがこの部品、カムギアに差し込んでボルトナットで留めてしまいます。万が一外れたときのためにギアにもペイントマークをしていきます。ベルトを外したら旧ベルトにペイントしたマークを新ベルトに書き写します。

あとはテンショナーベアリングを交換して、ペイントマークを書き写した新しいベルトを取り付け、テンショナーを張れば終了です。その後は最初に外したカムカバーや、エアコンベルトとオルタネータのベルトを元に戻して張りを調整し、プーリーを締め付けます。(水廻りパイプ等は元から外していません)しかし素人には重作業です。カムギアがズレた時のリスクを考えれば、DIYはお勧めできません。

外したベルトをみましたが、まったく新品のような状態でした。よく「見かけは良いが硬くなっていた」との記事をみかけますが、新品もかなり硬いですよ(^_^;)次の画像のベアリングですが、これも空転させてもまったく音は出ていません。私の結論は「Tベルトを1万キロで交換しないと壊れる」なんていうのは都市伝説ですね。記事に責任は持てませんが、5年5万キロは余裕で使えると思います。(トリセツにも5万キロ、ただし3年を超えない、とありますから)

今回の反省点ですが、テンショナーのピンホールが回転するものだと気が付かず、位置を探すのに苦労したこと。カムプーリーを留める自作工具の精度が甘く、左バンクで少しずれてしまい1コマ合わなくなり位置を戻すのに苦労したこと。ペイントマークを付けていなかったらやばかったです。 この作業の1年後に観たCSのクルマ番組で、ベルトをプーリーに付けたままま、ベルトを縦に前側を半分切り取り、そこに新しいベルトを取り付けて、奥側の半分を切ってしまう裏技をやってました。これ目からウロコでした(^_^)

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